ファスティングに向かない人とは?避けるべきケースと中断のサインを解説
「健康のためにファスティングを始めたい」
「短期間なら、誰でも取り組める?」
「持病や服薬があっても大丈夫?」
ファスティングは、食事時間や間食を見直すきっかけとして取り入れられる方法です。しかし、すべての人に適しているわけではありません。
健康状態、年齢、体格、服薬内容によっては、食事を控えることで低血糖、脱水、栄養不足、持病の悪化などにつながる可能性があります。
特に、妊娠中・授乳中の方、成長期の子ども、低体重の方、糖尿病などの持病がある方、薬を継続して服用している方は、自己判断で行わないことが大切です。
また、開始時には問題がなくても、実施中に強いめまいや冷や汗、動悸などが現れることがあります。「途中でやめたら失敗」と考えず、体調の変化を感じたら中断する判断が必要です。
この記事では、ファスティングを避けるべき人、事前に医師へ相談した方がよいケース、すぐに中断すべき症状、安全に進めるための確認事項を解説します。
※本記事は一般的な情報です。持病や服薬がある方、健康状態に不安がある方は、開始前に医師や管理栄養士へ相談してください。
この記事で分かること
・ファスティングを避けるべき人
・医師への相談が必要なケース
・実施中に中断すべき体調変化
・初めて取り組む際の安全確認
・無理のない期間と方法の選び方
ファスティングをしてはいけない人
次に当てはまる方は、自己判断でファスティングを行わないでください。
妊娠中・授乳中の方
妊娠中は、胎児の成長に必要なエネルギーや栄養素を継続して摂る必要があります。授乳中も、母体の回復と母乳を通じた栄養供給のため、十分な食事が大切です。
食事量を大きく減らすと、必要なエネルギーやたんぱく質、鉄、カルシウム、ビタミンなどが不足する可能性があります。
妊娠中・授乳中は、体重管理を目的とした自己流のファスティングを避け、食事について気になることがある場合は、産婦人科医や助産師、管理栄養士へ相談しましょう。
成長期の子ども・未成年者
子どもや未成年者は、身長や筋肉、骨、脳などが発達する時期です。
成長に必要なエネルギーや栄養が不足すると、体力、集中力、学習、運動、月経などへ影響する可能性があります。
体型が気になる場合も、食事を抜く方法ではなく、家族と一緒に食事内容や間食、運動習慣を整えることが基本です。未成年者が体重管理を必要とする場合は、保護者と医療専門家の支援を受けてください。
低体重・やせ傾向の方
体重が極端に少ない方や、最近急に体重が減った方は、体内に蓄えられているエネルギーが少ない可能性があります。
その状態で食事を控えると、強い疲労、ふらつき、筋肉量の低下、栄養不足につながることがあります。
BMIだけで安全性を判断することはできませんが、低体重の方、食事量が少ない方、理由の分からない体重減少がある方は、ファスティングを行わず医療機関へ相談しましょう。
摂食障害の経験がある方
拒食、過食、過食嘔吐などの摂食障害を経験した方にとって、食事を禁止するルールは症状の再発や悪化につながる可能性があります。
「健康法だから大丈夫」と考えず、断食や厳しい食事制限は避けてください。食事や体重への不安が強い場合は、摂食障害を専門とする医療機関や支援者へ相談することが大切です。
持病がある方
次のような病気がある方は、自己判断で食事量や食事時間を大きく変更しないでください。
・糖尿病
・心臓や血管の病気
・腎臓病
・肝臓病
・胃腸の病気
・内分泌や代謝に関する病気
・治療中のがん
・その他、継続的な治療が必要な病気
ファスティングによって血糖値、血圧、水分・電解質のバランスが変化し、治療へ影響する可能性があります。
過去に大きな病気を経験している方も、現在の状態が安定しているからと自己判断せず、主治医へ相談しましょう。
薬を継続して服用している方
薬には、食後に飲むもの、食事量によって作用や副作用が変わるもの、脱水時に注意が必要なものがあります。
空腹時に服用すると胃へ負担がかかる薬もあります。また、食事を控えることで薬の量や服用時間の調整が必要になる場合もあります。
薬を自分で減らしたり、服用を中止したりしてはいけません。ファスティングを検討していることを、事前に医師や薬剤師へ伝えてください。
特に糖尿病の方は注意が必要
糖尿病の治療中に食事を抜くと、低血糖や高血糖、脱水などのリスクが高まる可能性があります。
特にインスリンや一部の血糖降下薬を使用している方は、食事量が減ることで低血糖を起こすことがあります。
糖尿病がある方は、薬の調整、血糖測定、水分補給などを含めた専門的な管理が必要です。自己判断で行わず、必ず主治医へ相談してください。
医師へ相談してから判断したい人
禁止とまでは言い切れない場合でも、次に当てはまる方は事前の相談が必要です。
高齢の方
年齢を重ねると、筋肉量や体内の水分量が減りやすくなり、食欲や喉の渇きを感じにくくなる場合があります。
食事を控えることで、筋力低下、転倒、脱水、体調悪化のリスクが高まる可能性があります。
年齢だけで判断せず、持病、服薬、体重、普段の食事量、活動量を含めて医師へ相談しましょう。
病み上がり・体力が落ちている方
風邪、感染症、手術、けがなどから回復している途中は、体がエネルギーと栄養を必要としています。
熱が下がった直後や、まだ食欲・体力が戻っていない時期にファスティングを始めるのは避けましょう。
まずは通常の食事、睡眠、水分補給で体調を整え、完全に回復してから検討してください。
強いストレスや睡眠不足が続いている方
仕事や家庭の負担が大きいとき、精神的に不安定なとき、睡眠不足が続いているときは、空腹がさらにストレスになる場合があります。
無理に実施すると、途中での過食、集中力低下、イライラなどにつながることがあります。
心身に余裕のある時期を選び、生活が落ち着いてから取り組みましょう。
生理中や体調が不安定な方
生理中は、腹痛、頭痛、倦怠感、貧血症状などを感じる方がいます。
体調が安定している方もいますが、出血量が多い、立ちくらみがある、食欲が落ちているなどの場合は延期しましょう。
「予定していた日だから」と無理に開始する必要はありません。
すぐに中断すべき体のサイン
ファスティングを始めた後、次のような症状が現れた場合は、すぐに中断してください。
・強いめまい、立ちくらみ
・冷や汗、手足の震え
・動悸、息苦しさ
・激しい頭痛
・吐き気や嘔吐
・視界がぼやける
・意識がもうろうとする
・言葉が出にくい、まっすぐ歩けない
・強い倦怠感で動けない
・尿が極端に少ない
これらは、低血糖、脱水、血圧の変化などに関係している可能性があります。
安全な場所で座るか横になり、症状が強い場合や改善しない場合は、周囲の人へ助けを求め、医療機関へ相談してください。意識障害や失神などがある場合は、救急対応が必要です。
糖尿病の治療中で低血糖が疑われる場合は、医療専門家から指示されている対処法に従ってください。
中断は失敗ではない
ファスティングでは、「決めた日数をやり切ること」が目的になりやすいものです。
しかし、体調の異変を感じながら無理に続けることは、安全な取り組みとはいえません。
途中でやめることは、意志が弱いからではなく、体のサインを受け止めた適切な判断です。
中断後は、いきなり大量に食べるのではなく、おかゆやスープなどを少量摂り、体調を確認します。強い症状がある場合は食事だけで様子を見ず、医療機関へ相談してください。
安全に進めるための3つの原則
1.自分の健康状態を正直に確認する
持病、服薬、年齢、体重、過去の病気、最近の体調を確認します。
「短期間だから大丈夫」「以前できたから今回も大丈夫」と決めつけないことが大切です。
健康診断で異常を指摘されている場合や、不安な症状がある場合は、先に医療機関を受診しましょう。
2.短い時間から始める
健康状態に問題がない方でも、初回から2日・3日のファスティングへ挑戦する必要はありません。
夕食から翌朝までの12時間、14時間、16時間など、短い時間から体の反応を確認します。
頭痛、強い空腹、集中力低下などがある場合は、時間を短くするか、別の方法を選びましょう。
3.予定の少ない日に行う
初めて行う日は、仕事、長距離運転、旅行、会食、激しい運動などの予定がない日を選びます。
自宅で休める環境を整え、水、ノンカフェインのお茶、回復食などを事前に用意しておくと安心です。
始める前のチェックリスト
次の項目を確認してから判断しましょう。
□ 妊娠中・授乳中ではない
□ 未成年ではない
□ 低体重や急な体重減少がない
□ 持病や服薬について医師へ確認した
□ 摂食障害の経験がない
□ 発熱、強い疲労、体調不良がない
□ 睡眠を十分に取れている
□ 会食、運転、激しい運動の予定がない
□ 水分と回復食を準備している
□ 不調があれば中断するつもりでいる
一つでも不安がある場合は、無理に始めず延期または中止してください。
Lim:it 48PLUSを利用する場合も体調を最優先に
Lim:it 48PLUSは、2日間の短期ファスティングを想定した専用ドリンクです。
1本700ml入りで、1回70mlを水などで割り、1日5回を目安に取り入れる設計です。
ただし、専用ドリンクを使えば、すべての人が安全にファスティングできるわけではありません。
妊娠中・授乳中、未成年、低体重、持病や服薬がある方などは、商品を使用する場合も自己判断で行わないでください。
実施できる健康状態であっても、水分補給を続け、強い不調があれば中断しましょう。
気になる方は、Lim:it 48PLUSの特徴をまとめたこちらもあわせてご覧ください。
よくある質問
Q.短時間の16時間ファスティングなら、持病があってもできますか?
短時間でも、病気や薬によっては影響が出る可能性があります。
食事時間を変更する前に、主治医へ相談してください。
Q.健康診断で問題がなければ、誰でもできますか?
健康診断だけで、ファスティングの適否をすべて判断することはできません。
年齢、体格、服薬、普段の食事量、当日の体調も確認しましょう。
Q.生理中でもできますか?
体調が安定している方もいますが、貧血症状、頭痛、強い疲労、出血量が多い場合は延期してください。
Q.薬を飲む時間だけ食べればよいですか?
薬によって必要な食事量や服用条件が異なります。
自己判断で食事や薬を調整せず、医師や薬剤師へ相談してください。
Q.めまいが出ても、水を飲めば続けてよいですか?
強いめまいや立ちくらみは中断のサインです。
水を飲んで無理に続けず、安全な場所で休み、改善しない場合は医療機関へ相談してください。
Q.途中で中断したら、翌日にやり直してもよいですか?
すぐに再開せず、まず通常の食事と睡眠で体調を戻してください。
体調不良が起きた原因が分からない場合は、再挑戦する前に医師へ相談しましょう。
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まとめ
ファスティングは、すべての人に適した健康法ではありません。
次に当てはまる方は、自己判断で行わないでください。
・妊娠中・授乳中の方
・成長期の子どもや未成年者
・低体重や栄養不足が疑われる方
・摂食障害の経験がある方
・持病がある方
・薬を継続して服用している方
高齢の方、病み上がりの方、強いストレスや睡眠不足がある方、生理中で体調が不安定な方も、延期または医師への相談を検討しましょう。
実施中に強いめまい、冷や汗、震え、動悸、吐き気、意識の変化などが出た場合は、すぐに中断してください。
「予定どおり続けること」よりも、「体の状態に合わせてやめること」の方が大切です。
健康状態を確認し、短い時間から始め、不調があれば迷わず中断することが、安全なファスティングの基本です。